化粧品は何を使っても変わらないと感じている方も多いのではないでしょうか。
じつは、化粧品が何を使っても変わらない理由は3つあります。
今回は、この化粧品は何を使っても変わらないと感じてしまう理由3つと、ただ1つの解決策をご紹介します。
今後のスキンケアの基本となる考え方が身につくので、ぜひ参考にしてみてください。
肌の断面図で皮膚の構造を知れば広告に騙されなくなる
肌というと、肌の表面をイメージするかもしれませんが、肌は断面図をイメージすることが大切です。
肌の表面しかイメージしていないと、化粧品メーカーの巧妙な広告文句に、印象操作されてしまう可能性があります。
例えば、
というような商品のキャッチコピーを見ると、角質層を越えて、真皮層まで届くようなイメージを持たされます。
しかし、スキンケア商品は、薬機法により、
- 医薬品
- 医薬部外品
- 化粧品
のどれかに分類されていて、効果や効能を謳っても良い範囲がハッキリと分かれています。
効果・効能については、
の順番になり、簡単に言うと、医薬品は「治療」を目的としたもの、医薬部外品は「予防」を目的としたもの、化粧品は「保つ」ことを目的としたものというと分かりやすいかもしれませんね。
この薬機法によって、化粧品に配合されている美容成分の浸透は角質層までと定められています。
化粧品の商品ページをよく見ると、(※)印のあとに「角質層まで」と小さく表記してありますよね。
つまり、化粧品である以上、肌のいちばん表面にある角質層までしか浸透しないというわけです。
すなわち、『化粧品は何を使っても変わらない!』という印象を持ってしまうのは、化粧品の広告などで謳われているキャッチコピーなどによって、過剰な期待を抱いてしまうことにあるかもしれません。
しかし、肌の構造がわかる断面図と、薬機法で定められた化粧品の効果・効能の範囲を知っていれば、無駄に期待感を膨らませずに済むので、この点をまず意識するようにしましょう。
化粧品は何を使っても変わらない3つの理由
化粧品は何を使っても変わらないという印象を持ってしまう理由は、
1つずつ解説していきます。
【理由①】化粧品の定義は角質層までだから
そもそも化粧品は、薬機法で定められている通り、角質層までしか浸透しないものです。
肌の断面図でも分かる通り、表皮は
の4層から構成されていて、4層をすべて合わせても、平均0.2ミリほどしかありません。
そして、もっとも肌の表面に位置するのが、厚さ0.01~0.03ミリほどしかない角質層になります。
厚さが0.01~0.03ミリしかないということは、「肌の奥深くまで浸透する」と謳っている化粧品でも、最高で0.03ミリしか浸透しないということです。
極端に品質が低い化粧品は別として、ある一定の品質以上の化粧品であれば、この0.03ミリの世界で、他の化粧品との差を出すことが、むしろ難しいと考えたほうが良いかもしれません。
【理由②】角質層は死んだ細胞から作られているから
化粧品は何を使っても変わらない理由の2つ目は、化粧品の浸透限度である角質層は、死んだ細胞から作られているという理由です。
皮膚は、表皮の第4層目にある「基底層」が細胞分裂を繰り返して、新しい皮膚を生成します。
この基底層が絶え間なく細胞分裂を繰り返し押し上げられ、もっとも上層に押し上げられたのが角質層になります。
角質層のすぐ下にある「顆粒層」より下の部分には細胞核が存在しますが、角質層には細胞が生きていないので、血液中から栄養素が補給されることもありません。
いわゆる、角質層は死んでいる状態ということになります。
ドライフラワーにいくら水をあげても、活き活きと咲いた花には戻らないように、死んだ細胞で作られている角質層も生き返ることはありません。
つまり、死んでいる状態にある角質層までしか浸透しない化粧品は、何を使っても変わらないという印象になりやすいということになります。
【理由③】6週間後には新しい肌になるから
角質層を含む4層からなる表皮の生まれ変わり(ターンオーバー)は、4~6週間のサイクルで行われます。
ターンオーバーの周期は個人差もありますが、20代は28日前後、30~40代になると45日前後と、年齢とともに周期が長くなります。
「若いときは傷の治りが早かったのになぁ。。」と感じるのは、けっして気のせいではなく、この肌の生まれ変わりの周期によるものなんですね。
つまり、6週間(30~40代の場合)ごとに、肌のいちばん表面にある角質層も生まれ変わるということです。
極論、何もしなくても、ただ6週間待っているだけで、肌は勝手に美しくなる機能を備えているということになります。
ようするに、どんなに高価で品質の高い化粧品を使ったとしても、化粧品である以上、6週間で入れ替わってしまう角質層しかケアできません。
この6週間という短期間の間に、他の化粧品との差を出すのは難しいため、化粧品は何を使っても変わらないという印象を抱く結果になるということです。
ただし、厚みが0.03ミリしかない角質層までさえも染み渡らないような低品質化粧品もあるので注意が必要です。
また、生活習慣や食生活・ストレスなどが原因で、肌のターンオーバー周期が乱れてしまうと、この限りではありません。
自宅で化粧品の美容成分を肌の奥まで届ける唯一の方法!
ここまで、化粧品は、肌のいちばん表面にある角質層までしか浸透しないという説明をしてきました。
しかし、これはあくまでも化粧品を手で塗布した時の話で、美容成分を肌奥に届けられる方法は存在します。
美容成分を肌奥まで届ける方法は、
などがありますが、美容注射と美容点滴は、費用面に加えて、自宅で手軽にできるケアではないので、今回は割愛します。
つまり、自宅で好きな時間に美容成分を肌奥に届けられるのは、「イオン導入」または「エレクトロポレーション」機能を搭載している家庭用美顔器になります。
それぞれの特徴を簡単に見てみましょう。
『イオン導入』とは?
イオン導入は、電気のプラスとマイナスの特性を利用して、美容成分を肌の奥に浸透させるスキンケア技術です。
磁石のN極とS極は引き合いますが、N極とN極のように、同じ極同士は反発して離れようとしますよね。
電気のプラスとマイナスも、同じ特性を持っているので、マイナスとマイナスの反発して離れようとするチカラを利用したのが「イオン導入」です。
ちなみに、プラスとマイナスの引き合うチカラを利用して、毛穴に詰まった皮脂などの汚れを吸着除去するのが「イオン導出」または「イオンクレンジング」と呼ばれている技術になります。
『エレクトロポレーション』とは?
エレクトロポレーションは、電気穿孔法といって、注射を使用することなく美容成分を肌奥に注入できることから、海外では「ノーニードルメソセラピー」直訳すると、針を使わない注入技法と呼ばれています。
このエレクトロポレーションは、特殊な電気パルス(電気信号のこと)によって、皮膚細胞の間に一時的に隙間を開けて、美容成分を肌奥まで届けられる技術です。
皮膚の細胞に隙間を開けるなんて、不安に感じるかもしれませんが、隙間はすぐに閉じられ、細胞に悪影響を与えることもありません。
もちろん、注射での注入と違い、針を一切使用しないので、痛みもまったくありません。
「イオン導出」とエレクトロポレーション」どっちが良いの?
電気のチカラを利用して、美容成分を浸透させる技術の「イオン導出」と「エレクトロポレーション」ですが、断然エレクトロポレーションの方が優れています。
イオン導入は、分子量が小さくて水溶性の
- ビタミンC誘導体
- アミノ酸
- プラセンタ
- フィチン酸
などは導入させられますが、油分を含んでいる油溶性の美容成分は電気を帯びさせられないので導入できません。
また、分子量が大きい
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- エラスチン
など、美容成分を代表するような成分も導入させることができません。
それに対して、エレクトロポレーションは、電気パルスによって、皮膚細胞に小さな穴(すき間)を開けられるので、
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- トラネキサム酸
- セラミド
- コエンザイムQ10
- エラスチン
などなど、分子量が大きくてイオン化できない美容成分でも、肌の奥までしっかりと届けることができます。
美容成分を手で塗布するよりも、何十倍も肌奥に届けられる「イオン導入」を上回るエレクトロポレーション機能を搭載した家庭用の美顔器は、
▶『家庭用エレクトロポレーション美顔器おすすめ人気ランキング!失敗しない3つのポイント!』
で確認できます。
高価な基礎化粧品のメリット・デメリット
ここまで、化粧品は何を使っても変わらない理由と、美容成分を肌奥まで届ける方法を解説してきました。
ここからは、高価な基礎化粧品のメリットとデメリットをご紹介します。
事実を知ったうえで選んだ化粧品であれば、後悔することがなくなるので、ぜひ参考にしてみてください。
高価な基礎化粧品のメリット
メリット
- 美容成分の濃度が高く、配合量が多い。
- 容器やパッケージに高級感があり見栄えが良い。
- 高級なものを愛用しているという満足感と優越感に浸れる。
- 効果があるかないかは置いといて、効果があると考えられている多くの成分が配合されている。
- 高級で効果が高い化粧品を使用しているから、美肌になれるという心理がプラシーボ効果を生むかも。。
高価な基礎化粧品のデメリット
- 容器やパッケージに費用がかかり、商品価格が高くなっている。
- 有名女優などを起用したテレビCMやネット広告費用で、商品価格が高くなっている。
- 有名百貨店などに実店舗を構えているため、高額な家賃など固定費が価格に影響している。
- どんなに高級な美容成分が配合されていようとも、化粧品である以上、角質層までしか浸透しない。
- 安い化粧品には配合されていない成分が、人によっては肌荒れなど、逆効果になることもある。
- 高級感を演出するため、特徴のある独特な香りが鼻につき、継続利用が難しくなったり、他人に不快感を与えることがある。
まとめ
化粧品は何を使っても変わらないと感じてしまう理由は、
- 化粧品の定義は角質層までだから
- 角質層は死んだ細胞から作られているから
- 6週間後には新しい肌になるから
の3つです。
化粧品は、肌のいちばん表面にある角質層までしか浸透しないと薬機法で定められています。
肌は平面で考えるのではなく、断面図で立体的に考えれば、メーカーのキャッチコピーによる印象操作に騙されることがなくなります。
しかしながら、厚さが0.01~0.03ミリしかない角質層でさえも、隅々まで浸透しない低品質な基礎化粧品も多いので注意が必要です。
皮膚細胞に一時的に小さな穴(すき間)を開けられる、エレクトロポレーション(ノーニードルメソセラピー)を搭載している家庭用美顔器を利用すれば、自宅でも美容成分の浸透力を飛躍的に向上させられるのでおすすめです。
つまり、高価な化粧品は、効果も比例して高いと錯覚しがちですが、そんなことはありません。
高級が故に配合されている余計な成分が原因となり、肌トラブルになることだってあります。
その余計な成分が配合されていない、安価な化粧品を使うだけで、悩んでいた肌トラブルが治まることも珍しくありません。
また、肌の状態は年齢とともに変化していくため、その時の肌や悩みに応じて、基礎化粧品も変えていくことが大切です。
ようするに、化粧品は価格で決めるのではなく、自分に合っているものを見付けることが何よりも大切になります。
とはいえ、化粧品は、一度使ってみないと、自分に合っているか判断できないので、トライアルセットなどを利用してから、本商品を購入すると良いですね。
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では、低価格で試せるトライアルセットをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
肌の状態は年齢とともに変化していくので、その肌質や悩みに合わせて化粧品も変えていくのがベストですね。