コラーゲンの分子は大きいため、コラーゲンを含んだ化粧品を肌に塗布しても、肌の内部に浸透することはありません。
つまり、肌のコラーゲン量を増やすには、皮膚の外側からのケアよりも、自ら肌の内側で新しいコラーゲンを作りだすチカラを高めることが大切です。
そこで今回は、肌のコラーゲンを生成して増やす家庭用美顔器3選と、お肌の再生を促進する3つのポイントをご紹介します。
コラーゲンは、美肌にとって切っても切り離せない存在なので、効率よくコラーゲンを増やしたい人はぜひ参考にしてみてください。
肌のコラーゲンの材料となる栄養素を効率よく摂取する方法
コラーゲンは、基本的に食事から摂取した栄養素で作られる物質で、
- 牛肉
- 豚肉
- 鶏肉
- 魚
- 卵
- 豆類
- 乳製品
などに多く含まれている「アミノ酸」と、
- 緑黄色野菜
- 柑橘類
などに多く含まれている「ビタミンC」そして、女性ホルモンが加わり1~3ヶ月ほどかけてコラーゲンになります。
つまり、コラーゲンを多く含んでいる食品を摂るというよりも、アミノ酸を含んでいるタンパク質とビタミンCを多く含んでいる食品の摂取が大切になります。
1日に必要なコラーゲン量は、年齢によって違いますが、5000mg~10000mgと言われています。
しかし、一般的な食事から摂取できる1日のコラーゲン量は1900mgほどなので、少なくても3000mgは不足しています。
だからといって、食べる量を増やすと、体重の増加が気になるし、そんなにたくさん食べることもできませんよね。
最近は、低カロリーでコラーゲンを吸収しやすく加工されたスティック状のゼリーなどがあるので、上手に利用すると良いですね。
このように、コラーゲンの材料となる栄養素の摂取が基本となりますが、肌のコラーゲン生成を促進できる美顔器もあります。
肌のコラーゲンを生成して増やす美顔器の機能は?
肌のコラーゲン生成を促して増やす美顔器の機能は、
- ラジオ波(RF)機能
- 赤色LED機能
になります。
ラジオ波(RF)機能の効果
ラジオ波機能は、メーカーによって、高周波やRFとも呼ばれている機能で、肌の内部にあるコラーゲンに体の内側から発生する熱によって刺激を与えることができます。
コラーゲンに刺激を与えると、皮膚の再生機能が高まり生成が促されるため、新しいコラーゲンを作り出す数が増え、たるみの防止に繋がります。
赤色LED機能の効果
赤色LEDは、波長が長いため真皮層まで届き、年齢とともに減少する線維芽細胞を増やす働きがあります。
線維芽細胞が増えると、
- コラーゲン
- エラスチン
- ヒアルロン酸
の生成や肌の新陳代謝であるターンオーバーを促進できるため、シワやたるみ・ほうれい線の悩みにアプローチできます。
参考:『LED Red Light (Redライト)の特長』有楽町皮膚科
肌のコラーゲン生成を促して増やせる家庭用美顔器3選!
肌のコラーゲン生成を促進して増やせる美顔器の機能は、「ラジオ波(RF)機能」と「赤色LED機能」ということを解説しました。
この2つの機能を搭載している家庭用美顔器は、たくさんありますが、中でも人気の3機種をご紹介します。
ヤーマン【フォトプラスEX】
まずはじめにご紹介するのは、日本を代表する美容機器メーカー『ヤーマン』の家庭用美顔器「フォトプラスEX」です。
この「フォトプラスEX」は、ラジオ波(RF)機能と赤色LED機能はもちろん、スキンケアのファーストステップである「イオンクレンジング機能」も搭載している美顔器です。
イオンクレンジング機能は、通常の洗顔やクレンジグでは落としきれていない、皮脂やメイクの残りカスなどをイオンの吸着力でスッキリ除去できる機能です。
肌が清潔になると、肌トラブルの予防だけでなく、スキンケア化粧品が肌の隅々まで届くことにも繋がるので、美肌を目指すうえで必要不可欠な機能になります。
また、表情筋の筋肉運動ができるEMS機能も搭載しているので、たるみが原因で発生する「シワ」や「ほうれい線」などにも働きかけることができます。
ヤーマン『フォトプラスEX』 | |||
搭載機能 | イオンクレンジング・イオン導入・RF(ラジオ波)・ダブル波EMS・赤色LED・冷却 | ||
価格 | リアルタイム価格 | 電源 | 充電式 |
専用美容液 | あり(RFブースターパッド) | 重さ | 約220g |
出力調整 | 5段階 | サイズ(立てた状態) | 高さ19cm×幅5.7cm |
シーズ・ラボ【エステプロCⅡ】
「ドクターシーラボ」グループのエステサロン「シーズ・ラボ」の5大人気メニューを搭載した本格派美顔器。毛穴を開いて汚れを除去しやすくする「スチーマー」など複数の特典がもらえるのは公式通販サイトだけ。
2番目にご紹介するのは、あのドクターシーラボが全国に30店舗以上展開しているメディカルエステサロン「シーズ・ラボ」の家庭用美顔器『エステプロCⅡ』です。
この「エステプロCⅡ」は、ラジオ波(RF)機能と赤色LEDに加えて、一時的に皮膚細胞に隙間を作り、美容成分を浸透させるエレクトロポレーション機能も搭載されています。
また、表情筋を引き上げるEMS機能も付いているので、忙しくてエステサロンに通う時間がない方にもピッタリな美顔器ですね。
シーズラボ『エステプロCⅡ』 | |||
搭載機能 | イオンクレンジング・エレクトロポレーション・RF(ラジオ波)・EMS | ||
価格 | リアルタイム価格 | 電源 | 充電式 |
専用美容液 | なし | 重さ | 約120g |
出力調整 | 3段階 | サイズ(立てた状態) | 高さ18cm×幅4.5cm |
リベラータ【ララルーチュRF】
リベラータ『ララルーチュRF』は、テレビなどで活躍している「杉本彩」さんが、開発段階からプロデュースしている人気の家庭用美顔器です。
コラーゲンの生成を促進する赤色LEDだけでなく、殺菌作用でニキビ対策ができる「青色LED」、リンパの流れを活性化し、傷ついた細胞を修復して肌のターンオーバーを正常に保つ「黄色LED」も搭載しています。
もちろん、ラジオ波やEMS機能も搭載していますが、スキンケアのファーストステップであるクレンジグ機能はありません。
すでに、超音波美顔器やイオンクレンジング機能を搭載している美顔器を持っていて、クレンジグ機能はいらないという方は、このララルーチュRFが良いですね。
リベラータ『ララルーチュRF』 | |||
搭載機能 | EMS・RF(ラジオ波)・エレクトロポレーション・LED(赤・青・黃) | ||
価格 | リアルタイム価格 | 電源 | コード式 |
専用美容液 | あり | 重さ | 約66.5g |
出力調整 | 3段階 | サイズ(立てた状態) | 高さ18cm×幅5cm |
30代後半からのコラーゲン生成量の激減を食い止める方法
私たちの体の中には、新しいコラーゲンを生み出す「線維芽細胞」が存在しています。
この線維芽細胞は、コラーゲンだけでなく、肌の弾力を作り出す「エラスチン」、潤いをもたらす「ヒアルロン酸」を生み出す働きもあります。
残念なことに線維芽細胞は、年齢とともに働きが低下してしまうため、30代後半を過ぎてくるとコラーゲン生成量が激減してしまいます。
肌のコラーゲン量を増やすためには、コラーゲンの材料となる栄養素の摂取と、線維芽細胞の活性化、そして女性ホルモン(エストロゲン)がカギとなります。
線維芽細胞の働きを活性化させるためには、「肌再生医療」が確実ですが、手軽な方法とは言えないので、線維芽細胞の増殖が期待できる「ビタミンC」や「イソフラボン」をサプリメントなどで摂取するのがおすすめです。
また、少しでも線維芽細胞の減少を食い止めるためにも、栄養バランスのとれた食事や適度な運動、質の良い睡眠を心掛け、ストレスを溜めない生活を送ることも大切になります。
コラーゲンは紫外線の影響で劣化する
紫外線を浴びるとシミの原因になることは知られていますが、コラーゲンも分解され減少してしまいます。
紫外線は直射日光を避ければ良いというわけではなく、密閉された空間を除き、常に降り注いでいると考える必要があります。
つまり、日常生活の中で浴びる紫外線を少しでも防いで、コラーゲンを劣化させないことが大切です。
日焼け止めはもちろん、飲む日焼け止めなどを利用して、極力紫外線を浴びないように工夫しましょう。
おすすめの飲む日焼け止めは、
の記事を参考にしてみてください。
女性ホルモン(エストロゲン)が減るとコラーゲンも減少する
女性ホルモン(エストロゲン)は、コラーゲンを増やすために、とても大切な役割を担っています。
しかし、女性ホルモンは、加齢とともに減少してしまい、肌のコラーゲン量にも大きく影響します。
とはいえ、女性ホルモンを増やす方法は、残念ながらありません。
女性ホルモンは、年齢とともに減少する一方なんですね。
したがって、できる限り女性ホルモンの減り方を緩やかにしたり、バランスを整えることが大切になります。
そのためには、まず女性ホルモンに悪影響を与えるような生活習慣を送らないようにすること。
例えば、
- 栄養が偏った食事
- 質の悪い睡眠
- 運動不足
- ストレス
などに気を付けることが大切です。
急激なダイエットは卵巣機能に支障をきたしエストロゲンの減少に繋がる
また、痩せたい一心で急激なダイエットをする方もいますが、エストロゲンの減少に繋がるので注意が必要です。
急激なダイエットは、卵巣機能に支障をきたすため、20代という若さでもエストロゲンの減少に繋がってしまいます。
目標体重を達成できたとしても、肌がガサガサになったり、体調を崩してしまっては本末転倒です。
女性ホルモン減少の一途をたどる40代以降に無理なダイエットを実践してしまうと、まさに取り返しがつかない状況になります。
ダイエットは、時間を味方にして計画的に実践することが健康的に痩せる秘訣なんですね。
女性ホルモンと似た働きをする「大豆イソフラボン」が有効
女性ホルモンは増やすことはできませんが、エストロゲンに似た働きがある成分が「大豆イソフラボン」です。
大豆イソフラボンは、その名の通り大豆製品に多く含まれている成分で、豆腐や納豆といった食事から手軽に摂取できます。
しかしながら、この大豆イソフラボンの働きをさらに高める「エクオール」を産生させる腸内細菌は、誰にでもあるものではありません。
日本人に至っては、2人に1人しか持っていないと言われいます。
しかも、この腸内細菌は、子供の時に種類の有無が決まってしまうため、大人になってから作り出すこともできません。
つまり、大豆イソフラボンをいくら摂取しても、エクオールを作り出せる人と、作り出せない人がいるということです。
とはいえ、最近は、このエクオールを摂取できるサプリメントがあるので、上手に利用すると良いですね。
50歳になると肌の半分のコラーゲンを失う
体内で自然に生成されるコラーゲン量は、年齢とともに徐々に減少し、50代になる頃には肌にある50%のコラーゲンを失うと言われています。
いつまでも、若々しい肌をキープするには、コラーゲンの材料となる栄養素の摂取と、コラーゲン生成を促進する技術、そして女性ホルモン(エストロゲン)のケアが欠かせなくなります。
肌のコラーゲン量は、年齢と共に減少し増やせなくなる女性ホルモン(エストロゲン)と深い関係があるため、なるべく早い段階から意識的にケアすることが、美肌を保つ最大の秘訣になります。
まとめ
コラーゲンが配合されているスキンケア化粧品を肌に塗布しても増やすことはできないので、肌の内側で自らコラーゲンを作り出すチカラを高めることが大切です。
肌の内側にあるコラーゲンを増やすには、
- コラーゲンの材料となる栄養素を摂取する
- 美容機器でコラーゲン生成を促進する
- 女性ホルモン(エストロゲン)のケアする
の3つが大切になります。
コラーゲンの材料となる栄養素は、アミノ酸を多く含んでいるタンパク質とビタミンCの摂取がポイント。
肌のコラーゲン生成を促進して増やす「ラジオ波(RF)」と「赤色LED」機能が搭載されている人気の家庭用美顔器は
です。
女性ホルモンは、年齢とともに減少していき増やすことができないので、
などに注意して、女性ホルモンの減少をできる限り緩やかにすることが大切です。
また、女性ホルモンと似た働きをする「大豆イソフラボン」ですが、その働きをさらに高める「エクオール」を産生する腸内細菌は日本人では約半数しか持っていません。
とはいえ、「エクオール」は、サプリメントで摂取できるので、女性ホルモンの減少が気になる場合は、上手に利用することをおすすめします。
以上のことをなるべく早い段階から意識すれば、肌のコラーゲン量をできる限り保つことができるので、積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。